英語の教材も危うしか!?

ブルース・リーの直弟子の通訳をしました(2)

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もう一人、私が通訳したブルース・リーの弟子は、T・W氏。T・W氏は日本でブルース・リーの武術「ジークンドー」のセミナーを開催するために来日していました。

T・W氏も、素晴らしい方でした。穏やかで優しい性格。しかし、ブルース・リーの話をするときは、静かな強さのようなものを感じさせました。

しかし通訳はと言うと、最初は苦労しました。T・W氏の英語には、独特ななまりがあったのです。うまく聞き取ることができず、「Excuse me?」「Pardon?」と何度も聞き返しました。最終的には慣れてきて、うまくいったのですが、終わったときにはホッとしました。

印象に残っているのは、セミナーのときのことです。参加者は、格闘技経験者が半数、未経験者のブルース・リーファンが半数といったところでしょうか。

T・W氏が伝えているブルース・リーの技術の特徴の一つは、「予備動作がない」ことです。映画では派手に動いていますが、実戦ではテレフォンな動きになってはいけないのです。T・W氏は「予備動作を見せずにパンチを打ってください」と指導しました。

ところが、参加者の自習時間になると、「ホワチャーッ!!!!」とブルース・リーの映画そのままの動きをする人がそこかしこに出て、びっくりしました。なかにはパンチを打った後、「ホォォ〜……」と余韻に浸っている人も……。おそらく熱心なブルース・リーファンだったのでしょうが、まさしくブルース・リーが「降臨」したようなアクションでした。でも、T・W氏とは全く違う動きをしていたので、後で修正されたものと思われます(笑)。

 

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