
教材情報としては、やはりこれを取り上げておかねばならないでしょう。
そう、「ヒアリングマラソン」です!
1000時間、英語をひたすら聞き続けよう! そうすればいずれは英語がわかるようになるさ! ……そういう教材だと思っていませんか?
すみません、私はそう思っていました。「スピードラーニング」の時事ネタバージョンかな、みたいな。
ところがですね、まったく違うんです。「ヒアリングマラソン」の英語に対するアプローチは、「スピードラーニング」とは真逆と言ってもいい。
はっきり言って、「ヒアリングマラソン」は上級者向きなんです。
まず、1000時間というキャッチフレーズ。これは1年間にトータルで1000時間ナチュラルスピードの英語を聞きましょう、ということです。ウォーキングやジムでトレーニングしながら聞くのも1000時間のうち。だから実際には、そんなにプレッシャーを感じることもないでしょう。
それから教材内容。これはなんと、毎月最新の話題を学習素材として提供してくれます。海外ニュース、話題の映画を題材にしたコーナー、ラジオドラマなど。また、「頼れる10人のコーチ」がマラソン≠サポートしてくれます。
しかし、問題は学習法です。「1000時間聞く」という、その中身は、実は「多聴」と「精聴」とから成っています。
ここで言う「多聴」は、音声を聞いて、大意をつかめるようになる練習をいいます。これはまあ、いいでしょう。
しかし、問題は「精聴」。
@スクリプトを使って、英文を一言一句、確認する
A音声をまねて、声に出す(リピーティング/シャドーイング)
B聞こえた英語を書き取る(ディクテーション)
これだけのことをやるのが「精聴」です。
ここで思い出して下さい。「毎月最新の話題を学習素材として提供する」と言いましたね。つまり、内容はまったく容赦のない、文字通り「生きた英語」です。ジャンルも様々。これを初心者が「精聴」しようとしたらどうなるか?
結果は火を見るより明らか。十中八九、挫折するでしょうね。
実際、私の兄(今では私より英語ができます)も、高校生時代にヒアリングマラソンに手を出して、「使えん!」と言って投げ出していました。
しかし、中級者〜上級者ならどうでしょう? 中級者以上なら、たいていの英文は読めばわかるでしょうし、上級者なら、聴き取りもかなりのもの。すると文字通り、「スクリプトを使って、英文を一言一句、確認する」などのこの教材の目的に集中できることになります。そして「1000時間」を丸ごと自分の英語力に転換することができます。
残念ながら、英文法などで引っかかっている初心者にはまったく向かない、と私は思います。初心者には他にやるべき教材がいくらでもあります。
しかし中級者〜上級者ならば、この教材を使って英語力のブラッシュアップを図ることができるのです。実は、上級者向けの英語教材というのは少ないので、ヒアリングマラソンは貴重な教材とも言えます。
英語の基礎力がついて、聴き取りもある程度できるようになった人には、素晴らしい教材だと思います。特に「英語はだいぶわかるようになってきたのに、いつも少しだけわからない」という人には、「精聴」を通して大きなブレイクスルーを得られると思います。
●ヒアリングマラソンのHPはこちら
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