
大学を卒業して、まず就職。この時私は、英語を就職の武器としてまったく考えていませんでした。ただ、履歴書にはTOEICスコアを書いていましたから、就職先では外国からの電話に対応させられたり、翻訳を頼まれたりしました。
3年ほどして会社を替わると、アメリカ人との通訳に駆り出されるようになりました。仕事でアメリカに行く時など、私一人が英語ができるということで、通訳から何からやらされました。この時期まで、私の英語力は大学卒業時を維持できていたと思います。
ところが会社を替わって3年、折からの不況で状況が変わりました。
海外との取引がなくなり、通訳の仕事がなくなったのです。
もともと通訳は本業のついでにやっていたので、仕事そのものには影響なかったのですが、英語を使う機会はとんとなくなってしまいました。
しかも、不況のあおりを受けた会社ではよくあることでしょうが、仕事は忙しくなるばかり。いつの間にか、英語のことを忘れるような日々が続きました。
そして5年ほどが経ち、ふと気がついた時。
私は英語がわからなくなっていました。
正確には、英語力の「芽」のようなものは残っている。辞書を使えば翻訳はできる。でも、以前のように英文が読めない、頭に入ってこない。リスニングは、断片的にしか聞こえない。挨拶程度のコミュニケーションはできるが、会話なんて、とてもできない。
愕然としました。
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