
『単語耳』シリーズとの出合い。きっかけは単純でした。単語力の低下が気になり出した私は、最初に英検準一級の単語集に手を出しましたが、続きませんでした。何しろ受験生時代から10年以上たっているわけですから、必要だとわかっていても、昔やった単語をまたやるのか……という感じで、身が入らなかったのです。
そんなとき出合ったのが、『単語耳シリーズ』でした。すでに3巻まで出ていたので、興味を持ちました。売れてるということですからね。
立ち読みをしているうちに「これだ!」と思い、レジに走りました。内容は単純。1巻1000語、2巻2000語、3巻3000語の単語がCDに収録されています。これを100回練習するだけ。ただし、この本は発音記号ごと(1巻)、音節ごと(2巻)、語根ごと(3巻)に分かれていて、発音を体系的に学ぶことができます。しかもJACET8000というリストから単語が選ばれていて、使用頻度が多い順に単語が収録されています。
また、松澤先生が提唱する英語力の境地にもそそられました。
「真の英語耳は、英語が苦もなく聞けて、話せる世界である」
「いい加減な態度でも英会話ができ、何時間英会話をしても疲れない境地がある」
「音で整理できる引き出しが脳内にできれば、単語を忘れない」
私はまたしても「これだ! これだ!」と思いました。何の目標もなく英語の勉強を続けてきましたが、このとき完璧な英語耳≠ニいう新たな目標が設定されたと感じたのです。

とはいえ、1巻の最初の100回は苦痛以外の何ものでもありませんでした。なにしろ、1000語×100回=10000回、ひたすら単語の発音を繰り返すだけなのですから。この本では発音を徹底的に矯正しますから、新しい発見もあったのですが、大体1日1時間半練習して、2日でやっと2回ほど終わるペースです。仕事が忙しい時期などもあったので、100回終わるまでに半年近くかかりました。
ところが2巻目に入って、30回ほど練習が終わったときでした。突然、自分の発音とCDの発音が「ピタッ」と合う感覚がありました。「おっ?」と思っていると、CNNやテレビドラマの英語が以前よりさらにクリアに聞き取れるようになっていました。しかも、知らない単語の発音まで鮮明に聞き取れるのです。これには驚きました。
思えば語学留学したときも発音の授業はあったのですが、さすがに一つの単語を100回練習することはありませんでした。まさか、こんな単純なことに英単語を極める秘密が隠されていたとは……まさに目からウロコ。今でも単語の発音練習は続けています。『単語耳』は全4巻の予定なので、最後までやるつもりです。
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