英語の教材にもベルリンは出てくるでしょう

ベルリンを歩く(1)

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ドイツではベルリンに行きました。当時はまだ東西ドイツが統一されて、何年も経っていない頃です。

ベルリンではちらほら雪が降っていました。夕方にベルリンについた私は、まずユースホステルに向かいました。

ベルリンのユースホステルは、けっこう大きな建物でした。建物自体、新しかったように思います。部屋もきれいで、1階には丸いテーブルが2つぐらい並べられていました。

街に出るとフランクフルト屋さんが目につきました。すごい種類のフランクフルトが並んでいるんですよね。

ベルリン風景

その一つで、簡単なフランクフルトを注文してみました。ところが、店員さんに英語が通じません。それどころか、「なんだこいつ、ドイツ語を話せねえのかよ!」と他の店員さんと笑っているのが、見ていてわかりました。なんだか不愉快になって、結局フランクフルトは買いませんでした。ドイツ人はプライドが高いのかな、と思いました。

さて、ユースホステルに戻ると、1階の丸いテーブルに5〜6人の若者達が座っていました。国籍は様々のようですが、みんな英語をしゃべっていました。こういう「多国籍軍」には、旅先でたびたび会いました。

するとそのうちの一人の男が、「日本人か?」と声をかけてきました。そうだ、と答えると、

「カメラを持ってねえのかよ? 日本人ならカメラを下げてねえとダメだろ!」

そういってゲラゲラ仲間達と笑っています。
アメリカなどでひところ、日本人を風刺漫画で描くときに「メガネをかけていて出っ歯で常にカメラを下げている」という姿で描かれていたことがありました。その姿を引き合いに出して、笑っていたのです。

ところが、私は一人旅を続けていました。当然、頼れる人はいません。その状況が、私を常に「臨戦態勢」にしていたようです。

私は、冷静に、今思い出しても驚くほど冷静に言いました。

「ああ、カメラなら持っているよ。ただ、今は使わないからバッグに入れてある。それがどうかしたのか?」

私はどんな顔をしていたのでしょう? その場にいた連中の会話がぴたりと止まりました。そして、

「……なんか、こいつ、違うな」
「ああ、違うね」

どうやら、彼らの中で「こいつは普通の日本人とは違う」という評価を私は勝ち得たようです。どんな「普通の日本人」を思い浮かべていたのか知りませんが(笑)。

以後は、彼らの輪に入って、軽く談笑することができました。

次の日、彼らの一人だったイスラエル人の女の子が、「一緒に観光しない?」と言ってきました。それで、主に東ベルリンを一緒に回りました(バックパッカーの旅って、突然道連れが生まれることがありました。そしてお互いに行き先が違ったら、そこで別れる。不思議な関係でした)。

当時の東ベルリンは統一されたばかりで、まだ全然発展していませんでした。古風な素敵な建物はたくさんあるのですが、お店が少ない。ところどころに瓦礫が打ち捨てられていました。

西ベルリンと地続きとは思えない。過去にタイムスリップしたような錯覚にとらわれました。

 

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